表紙の人


−谷佳知選手−

 今号の表紙の人は、谷佳知選手です。
 彼は本学の卒業生で、アトランタオリンピック銀メダリスト、そして昨年11月21日の プロ野球ドラフト会議でオリックスより第2位で指名されました。
 オリンピック決勝のキューバ線で2ホーマーしたバッティングと、広い守備範囲がセールスポイントの谷選手は、 ドラフト指名直後に仰木監督から直接電話をもらい、「田口、イチローと凄い外野を作れ」と激励を受けたそうです。
 谷選手は、1995年3月に本学を卒業後、三菱自動車岡崎に就職し、昨年のオリンピックでは全日本の3番打者として全9試合に出場し、 打率4割2分1厘、4本塁打、11打点を記録し、日本の銀メダル獲得に大きく貢献しました。
 高校時代は甲子園に出場し本塁打も記録、大学時代はリーグの打者タイトルを総ナメにし、社会人ではオリンピックで銀メダル獲得と 順風満帆な選手生活を送ってきたように見える谷選手ですが、野球を辞めようと考えたときもあるそうです。 それは大学4年時にドラフト会議で指名されなかったときです。このとき、谷選手は「正直言って、もう野球やりたくなかった。それまで自分がやってきた野球を 否定されたような気がしたし、目標がなくなった感じでした」と落ち込んだそうです。
 しかし、落ち込んでいた谷選手に三菱自動車がチャンスを与えてくれました。社会人になってからはオリンピックのアジア予選で最高殊勲選手・ 社会人野球のベストナインに選ばれるなど素晴らしい活躍でした。谷選手は「社会人になって活躍できたのもよい環境を与えてくれた三菱自動車のおかげです。 言葉では言い表せないほど感謝しています」と語っていました。
 谷選手が目標とするのは元近鉄ブライアント選手。「彼のように印象に残る働きをしたい」と語ってくれました。今後の谷選手の活躍が楽しみです。

(K.Nishijima)